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だからまた、そう思い込むし、思い込もうともするし、そしてそうした自分を信じようとするのである。それは信じなければならないことなのである。自分にはそれしかないのである。 そしてそれだけが今の自分の社会的地位を作り上げてきたのである。そしてこれが自分の確信と信念になっているのである。自分はそうであるはずだし、そうでなければならないと信じて疑わないのである。 そうして定年でカイシャを離れた途端、誰にも相手にされなくなる。また、何かを自分でやろうとしても、その能力と創造力そのものが絶望的に欠落しているのである。 |