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2、指向性。

従ってまた、これを他人に求める以上、それは人間同士の間の上下の関係にならざるを得ないのである。支配と被支配、主人とドレイの関係にならざるを得ないのである。

自分の中に自己の主体がなくて、それを他人に求めるのであれば、自分はその他人の従属物にしか成れないのである。そうした人間関係しか成り立たないのである。

しかし、これは単にここだけの話しなどではなくて、まさに歴史の概念自体がそうなのである。すなわち、自由や、自律した主体の原理がそうなのである。

そして、これが世の中全体と、その歴史を規定し方向づけているのである。すなわち、歴史自体が、このような自律した主体の自覚と、その自由を目指す動きなのである。

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2018-0908-0913