index< 日誌 < d無意識< 24c-46主観の現実A 「アイデンティティー」p6 |
これは「自分たち」という自意識に最も忠実な人間たちなのである。またこれこそが自分の生きがいであり、幸福であり、自尊心そのものになっているのである。なぜなら、このような自意識そのものが自分のものではなく、他人によって、それも権威によって与えられたものだからである。 従ってまた、それにしがみ付く以外に生きて行く方法がないのである。自分を証明するものとしては、これ以外にないのである。自分は自分に対してそれしかないのである。自分の中に何もない以上、それは他人に求めるしかなく、それに従属する以外にないのである。 それも権威と権力のある他人の下に入ろうとするのである。そうした上下のケイレツ関係の中に自分を嵌め込もうとするのである。そしてそれに忠実であることが自分を誰からも守ってくれるのである。そして世の中全体がこのようなケイレツというシステムによって成り立っているのである。特に日本というシステムがそうなのである。 |