index< 日誌 < d無意識< 24c-46主観の現実A 「アイデンティティー」p6 |
だからまた、自分にそうした立場と居場所、そしてその自意識と拠り所を与えてくれる「上の者」、すなわち上司や元請け、そしてより正確には国家やケイレツの権威に誰よりも忠実であろうとするのである。 そしてこれこそが自分の立身出世と収入の唯一の源泉なのである。そうして生きて行く以外に無いように出来ているのである。それはたんに生活の糧としてだけでなく、自分にして見れば、これこそが自己のアイデンティティーそのものなのである。 そしてまた、自分にこのような現実社会での居場所と立場を与えてくれる「上の者」、権威と権力の側からすると、それ以外の者は要らないのである。それ以外の何を考えているのか分からない不謹慎な、訳の分からない人間は不要であるばかりか、居てもらっては困る存在なのである。 |