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6、指向性。

だから何がなんでも、それにしがみつくし、それに忠実であろうとするのである。自分が生きて行く方法としては、それ以外に無いのである。だからまた、これが自分の自尊心にも、そしてまた価値観や人間関係の規範ともなっているのである。

そしてそこからまた、気質や気性、好みや性向・性格といったものも、それに合わせて方向づけられているのである。それはまた自分の性癖や、自分が望み願う理想の指向性としてもそうなのである。

そしてこのような個人の指向性に適うものとして、人間関係そのものが成り立っているのである。教育も、就職も、娯楽や趣味も、そしてその感じ方や楽しみの良し悪しも、このような人間関係の規範を基にして成り立っているのである。

なぜなら、それこそが自分の立身出世のための条件となっているからである。この世界の誰もが求め願う人間の模範となっているからである。すなわち、何もかもが、あらかじめ規制され方向づけられた世界なのである。

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2018-0915-0923