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2、呑みこむ。

そこで自らの意志の確かな表明の姿勢として、胸を張り、息を整え、ハッキリした口調で話す必要が生まれる。ただし、人口がもっと過密であっても、日本のように歴史的・文化的に均質・均一化した世界では、むしろ驚くほど物静かで表情やポーズも少ない。

息を呑み、背筋を伸ばし、呼吸を整え、もう一度自分に確かめると共に、そうして次の行動に移ろうとしている。何にでも対応できるように呼吸と心拍を整えて、そうした自分に納得しようとしているのである。

あるいは何かしらの目的と目標を定めて、次の動作へと移ろうとしている。この場合、息とツバを呑み込むことがあるが、人間は、それが何かを知らぬものを、自分の体内に呑み込むようなことはしない。従って、この「呑みこむ」という仕草自体が、そうした自分自身への了解と判断を納得させるためのものとなっている。

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2018-0923-1002