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2、象徴。

そしてまた、この象徴化された符号を基に、自分の中でイメージや意識や思考といったものが組立られて行く。この象徴が、観念の世界の素材になっているのである。現実世界に対する、このような象徴化された符号なしに、観念の世界自体が成り立たないのである。

そしてこれが、自己と他者を区別する自意識の始まりなのである。象徴自体が自分と他人とでは印象が違うのであって、これでもって自己と他者が区別されているのである。イヤでも他人と違う自分を意識させられるのである。

どうでもよい、特に何の意味もないように見える、このような日常の表情や仕草といったものが、実は、それ自体が自分自身の自意識の世界を見ているのである。そして、それはまた、そうした自意識の世界を象徴しているのである。
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2018-1010-1122