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あるいはまた、それが今日の世界が求めるものとは相反するがゆえに、自分たちの都合だけでそう思い込んでいるだけなのである。近代の理性と合理主義が、自由な発想と創造力を押しつぶして排除してきたようにである。 理性以前の、理性そのものの根拠に対して何も疑いを抱こうとしなかったのである。なぜなら、そうすることが近代という時代の流れと、自分たちの利益に適うものだったからである。 そしてこの場合の時代の流れとは、16世紀の新大陸発見と、新たな資源と、技術と産業の革命であって、そしてこれが生み出した無限の可能性のことなのであって、要は、それをいかに速く大量にこなして、それを自らの内に組み込んで行くかということであった。 |