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3、自分たち。

この情緒の不安定は何か原因があるはずで、理由が無ければならず、それには「悪者」がどこかに居るはずで、そしてそれは「自分たち」でない者、なおかつ、自分たちに逆らえない弱い立場の無力な者、すなわちそれは、社会的弱者以外に「悪者」になる者は存在しないのである。

だからまた、社会的弱者としてのマイノリティーは、どうしても悪者でなければならない存在なのである。また、そうやって「自分たち」が自分たちという仲間であり続けることが出来るのである。

そうやって自分が自分であり続けるのである。自分が、「自分たち」という仲間の中で居続けることが出来るのである。だからまた、どうしても「そうでない者」としての悪者が、どうしても必要なのである。

戻る。             続く。


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2018-1029-1010