index< 日誌 < aj情緒< 24d-16「閉じた世界」p7 |
怒り、恐れ、おびえ、嘆き、憎しみ・・・。あるいは慈(いつく)しみ、愛し、喜び、悲しむ・・・などといった心の動きは、何らかの現実の対象や相手に対するものである。しかし情緒には、この対象がないのである。 そしてこの現実の対象があってこその心の動きであり、これが感情なのである。これが自己と現実との接点なのである。自己の内部にある、訳の分からない情緒といったものが自分のすがたを求めて、それが外の表面に出てきているのである。 そうして情緒は、すがたカタチを持った感情として、意識や表情や行為となって現実の世界に現れてくる。 |