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1、象徴。

否定の動作としての首の横振りは、どのように考えても、除ける・避ける・逃げる・反らす、といった身体上の無意識の反射作用からきている。手ではらう、身体全体でかわす、あるいは腰や足や腕の動きでもって除けて避ける、といった仕草がそうである。

そうしたことが非常に永い歴史的な時間の中で、簡略化・省力化されて、意志表示のためのサインや符号としての意味だけが残ったのである。そうして観念の世界で抽象化されて行って、最後にこれが否定としての意味が記号化された象徴だけが残ったのである。

永い何百世代にわたる同じことの繰り返しといったものが、この繰り返しという営み自体を自分たちの象徴として、自分たちが生きている意味として作り上げたのである。そしてこれが首の「横振り」が意味する否定の仕草となったのである。

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2019-1014-1022