index< 日誌 < as同一性< 24d-54肉体 「人権」p7 |
「くり返し」というのは、同じことが連続して起こり続けることである。そしてこれを民族や個人について見ると、それがまるで肉体の指紋や声紋のように、民族や個人の歴史と生活を特徴づけている。 そしてその中から特有の気質や気性といったものが見えてくる。それ固有のリズムとサイクルがあるということである。そしてこのようなイントネーションとでも言ったものが、それ特有の情緒のカタチを作り出している。 同じことが繰り返されるのは、それが見える表面上のことであって、その内部の原理や必然性といった観念的なものは、直接には見えないのである。 そうであるにも拘(かかわ)らず、同じ同一のものとしか言いようがない、そうしたことが繰り返されているように見えてくるのである。それを動かしている原理といったものが、そうなのである。現実の表面的な変化のカタチから、それが見えてくるのである。 |