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「赤面」

「赤面」するのは、自分の良心に恥じているからではない。他人から見た場合の、自分の外見的な体裁を気にしているのである。だから赤面するのは、自己の内的な真の良心とは直接の関係がない。

赤面は外面的で表面的なものであって、自分自身の内面的な良心を問うものではない。だから飽くまでも体裁に過ぎないのであって、赤面しても何ら良心に恥じないし、また、恥じるところがないということも十分にあり得ることである。

このようにして、自分の中で外面と内面が分裂している。目的と手段が分裂している。自分の中で意識される自分と、意識する自分とが分裂している。そしてそれが自分にも分かるし、自覚もされる。そうした意味で、赤面するというのは極めて人間的なのである。

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2019-1129-1209