index< 日誌 < u列島< 24d-97おもてなしI 「逆らえない立場」p2 |
しかし、それを「やられる側の立場」からすると、たとえどんなことがあっても容赦しない、ということになる。どこにも逃げ場がないのである。だからまた、負けると分かってる戦争を始めたり、反乱をする、などといったことが起こるのである。 しかし、そうしないことには、際限がなくなって人間が人間でなくしてしまうからである。それは仕方のないことである。日本が太平洋戦争を始めたのもそうだし、終戦直後の台湾と韓国済州島で住民の反乱が起きたものもそうなのである。 そして、前者には核が使われ、後者には住民皆殺しが想定されたのである。しかしまた、このようにして際限のない迫害に対して歯止めがかけられたのである。そしてそれ以降の歴史を多少とも変えたのである。彼らが生きていた記憶を後の世代に伝えたのである。そしてそれはタマシイとして生き続けたのである。 |