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涙は感情が込み上げてくるとき、または、そうした感情とはまったく無関係に溢れ出てくることもある。それは意識的な作用であると共に、それ以前に生理的な作用なのである。 たとえそれが意識的であったとしても、涙自体は生理的な作用を通して現れてくる。そしてこのような現実を通してのみ人間の感情が表現されるのである。そしてこの感情を通してのみ、人間は自分を意識出来るのである。 従って涙が出る理由は、より正確に言うと理由ではなく原因なのであるが、それはやはり肉体の生理の作用を通してのみ理解できるのである。従ってまた、観念的な意識といったものも、このような自己の生理の作用を通してのみ理解できるのである。 反対に言うと、このような自分自身の肉体内部の変化のないところに、情緒や感情といったものは理解も意識もされないということである。 |