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このような意識の役割を無視して現実の世界は見えて来ない。現実世界のカタチとその動きといったものが認識されることがないからである。しかし、それではなぜ、このようなことが起こるのかという疑問がわいてくる。 そしてこれが環境という現実の条件がもたらした必然なのである。現実の条件といったものがその背景になっていて、そこからいやおうなく押し出され浮かび上がってきているのである。まるでそれしか無いようにである。 同じことの繰り返しといったものが、繰り返すことのないものと自身とを区別しているのである。自己を他者と区別して自律しようとしているのである。そうして自分の外の世界にはない、自分という者を意識し始めているのである。あるいは、意識せざるを得なくなっているのである。 |