index< 日誌 < j生理的情緒< 24E-37くり返し・「存在」p5 |
それでは、なぜこのような「くり返し」の中から、自己と他者の区別が生まれてきたのだろうか。自らの自律性といったものが、どうして内的必然としての自己をカタチづくったのか、ということである。 理由は簡単である。そうでないものが現実から消えて行ったからである。それが消えずに残っているということ自体が、歴史上の存在にしているのである。そして残っているということ自体が、自らの内に内的必然の自律性を持つ存在だということである。 必然の存在でないがゆえに、時間という現実の世界から意味のないものとして無視され、ワケのわからない理解不能な係わりの無いものとして忘れられ、人間の意識の中から消えてしまっているのである。そうして自己と他者の区別のない曖昧な無意識の世界に留まり続けているのである。 |