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従って、このような自己の内部での、自己と他者を区別する個性や、固有の自律性といったものは必然の結果なのである。主体それ自身の内に固有の秩序や原理といったものを持ち続けているのである。 言い換えると、それを失くした途端、自分が自分で無くなって他の者の一部になるか、それとも解体を余儀なくされて現実から消えて行くのである。だからまた、そうした意味でもこの自律性、自己と他者の区別といったことが必然なのである。 そうしてのみ、これが現実のものとして存在し得るのである。それは存在の条件であり、前提なのである。だからまた、これこそが自己の存在の始まりであり、自己の必然の自律性となっているのである。 そしてそれが現在も存在している、あるいは少なくとも記憶の中で残り続けているということ自体が、それが自律した主体であることを証明しているのである。 |