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1、デフォルト。

休日、近所の犬とウサギが昼寝しながら、吠えたり、泣いたり、クチをもぐもぐさせたり、前足で何かを引っ掻いたりしている。目を閉じて寝ているのに、そうした仕草をするのである。

たぶん夢でも見ているのだろう。今日一日の出来事の印象に残ったものを思い出して、そして泣いたり吠えたり引っ掻いたりしているのだろう。現実の覚めた世界でやり残したこと、出来なかったこと、そうした心の中のもやもやを夢の中で果たしている。

そうして自分の中の情緒と生理の世界をデフォルトの状態に戻そうとしているのである。しかしまた、そうした印象や夢物語りといったものが、自分にとっていったい何の意味があるのか、自分でもどうしても思い出せないのである。なぜなら、それは現実から切断された、夢の中の象徴の世界だからである。

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2020-0306-0414