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だからまた氷の冷たさを心の冷酷さとして、「冷たい人間」などと言って表現したりするのである。あるいはまた空の色などは、遠くにあって届きそうで届かないもの、それは届いてはならないもの、自由や永遠の象徴として見ているのである。 いつも近くにありながらも決して触れることが出来ないもの、そうした覚めた存在。そうした印象や気持ちのあり方を空の色として心の中で映し出していて、そしてそれを水色として表現して来たのである。だからまた水色を見て、自由でありながらも、果てしなく覚めた感じを受けるのである。 |