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私は感覚器官の知覚によって我々の心に心的作用を惹き起こすあらゆる天気及び気候の現象を「風景」とし、また組織の緊張と新陳代謝との物理化学的影響によって、神経系統に従って心意組織に影響を及ぼすところのものを区別する。すなわち我々は、地理的環境が我々に及ぼす印象の感覚器官の作用と、地理的環境が我々に及ぼす影響の触覚運動的作用とを厳格に分別し、(p12)上の作用を及ぼすものを風景と呼び、下の作用を及ぼすものを天候及び気候と呼ぶ。


< 「水蒸気は小さすぎて見えないけど、水滴は見える」水分子(ぶんし)の水蒸気だと小さすぎて見えないで、ちょっと大きい水滴になると、光を反射して、白く見えて、もっと大きい水滴になると、光が通過していくようになって透明になるとは、同じ水でも、大きさの違いで、見え方が違ってくる。>
      <水蒸気は透明です。白く見えるのは水滴です。水滴は液体が空中を漂っている状態。これが空中で広がりバラバラになって離れることによって気体となる。つまり、液体だと見えるけれども、気体だと見えないということである。これは反対に空中では液体の雲が、上空から雨となって降ってくるときに空中でバラバラになって散乱して気体化することによって、透明になって見えなくなる。>

< 空気は気温が高い時はたくさんの水分を含むことができますが、逆に気温が低くなると含める水分量が減るため、秋から冬にかけては乾燥することになります。>

<「湯気は液体」、「水蒸気は気体」です。 ... 沸騰した水は、まず目に見えない気体の「水蒸気」となって口から吹き出し、熱い水蒸気がまわりの空気に触れて冷やされ、目に見える細かい水滴になったものが「湯気」となります。 気体の状態では、空気のように人間の目には見えません。>



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[気象現象とは
・ 大気の状態および雨,風,雷などの大気中の諸現象。
・ 空気中にどれだけ水蒸気が存在することができるかということが大きくかかわっている。
・ 気象現象とは,主に大気中における水の状態変化と移動である。(雷などの電気的事象もある。)
・ 太陽の熱エネルギーによって行われる巨大な水の蒸留作用でもある。
1 天気の変化
 天気は基本的には,太陽の光エネルギーが地表に届くか,その間に雲が存在するか,あるいは雨雲が来て,雨が降っているかということである。したがって,雲が存在するか調べると分かる。
 日本は偏西風帯にあり,上空では西から東へ風が吹いている。それに乗って雲が移動するため,天気も西から東へと変化する。したがって,雨を降らせる雲の存在が分かると天気予報ができる。その意味で,気象衛星の画像は天気予報に有効である。同時にアメダス(AMeDAS:地域気象観測システム)のデータがあると確実に分かる。しかしながら,その雲が大きくなるのか,消えていくのかについては他の情報が必要になる。
2 飽和水蒸気量と露点
 水溶液に物質を溶かしたときと同じように,気温が上がると空気中に存在できる水蒸気量(飽和水蒸気量)が増える。逆にある量の水蒸気が存在しているとき気温が低下すると,存在しきれなくなった分が水滴として凝結しはじめる。この時の温度を露点と呼ぶ。
 例えば,1m3の空気は,0℃では最大で4.8g,37℃では39gの水蒸気を含むことができる。したがって,37℃での飽和水蒸気量は39gであり,39gの水蒸気が存在するならば,露点は37℃である。
3 湿度
 湿度とは,飽和水蒸気量に対して,今どれだけの水蒸気が空気中に含まれているかを重量パーセントで示したものである。例えば,前述のデータを利用すると,温度37℃において20gの水蒸気があるとすると20÷39×100=51.3%となる。また,この空気が0℃まで下がると20−4.8=15.2gの水滴が出てくる。
 朝方,気温が下がって凝結したものが露であり,温度が低くて(基本的には0℃以下),氷になるのが霜である。
3 雲の発生メカニズム
 雲は空気が冷却され,飽和水蒸気量を超えたときに空気中に凝結した水滴あるいは氷の粒である。雲ができるには,水滴が凝結するための核となる塵などが必要である。
 雲ができる場合には,次のようなものがある。
@ 湿った空気が山に当たり,上昇する場合
  この場合,高度が上がって気圧が低くなり,空気が断熱膨張して冷却される。
 ※ 断熱膨張…熱を加えることなく,体積が大きくなると温度が下がる。膨張のために熱が使われると考えるとよい。
A 寒気団と暖気団がぶつかり,暖気団が上に上がって起きる場合
 ・ 気団と気団がぶつかっているところを前線と呼ぶ。
 ・ 暖気が寒気の上に乗り上げるように進むものは温暖前線と呼ばれる。このときの雨はあまり激しくはならない。
 ・ 寒気が暖気に潜り込む形で進むものは寒冷前線と呼ばれる。この場合は,急に暖気がもち上げられ,雷を伴った激しい雨となることが多い。
 ・ 梅雨のときの梅雨前線は,日本の上空で暖気団と寒気団がぶつかり合ってどちらにも動かない状態となる。これを停滞前線と呼ぶ。秋にも同じような状態になることがあり,秋雨前線と呼ばれる。
B 地表が太陽熱で温められ,上昇気流が起きる場合
 ・ 地表は海面より温まりやすく冷えやすい。(比熱が小さい。)そこで,昼に激しく地表が熱せられると温度が上がり,上昇気流が起きる。
C 海水温が高く,海面からさかんに水蒸気が蒸発している場合
 ・ 水蒸気がさかんに蒸発し上昇すると,水蒸気は飽和して凝結する。この際に,熱が放出され空気の温度が上がり,上昇気流が加速される。
 ・ 熱帯でできる低気圧(熱帯低気圧)のうち,最大風速が17.2m/秒以上になっているものを西太平洋では「台風」と呼ぶ。同様に西大西洋では「ハリケーン」,インド洋では「サイクロン」と呼ぶ。
3 霧と雲
 ・ 霧は雲が地表に接地している部分であり,本質的には雲と同じである。
4 地球上における水の循環
 水は,太陽の熱で熱せられ,蒸発して水蒸気となる。それが飽和すると水滴又は氷の粒として凝結し,霧や雲となる。その粒が重力で落ちようとするところを上昇気流が支えて浮いているが,だんだんと粒が大きくなり重くなり落下したものが雨である。雨滴の直径は約0.1mm〜1mm程度であり,大きいものでは3mmのものもある。
 雨の落下速度は,直径0.2mmの粒で秒速約0.7m,直径3mmの粒では秒速約3mにもなる。落下した水は,再び太陽の熱で蒸発させられるわけで,地表や海と大気の間を循環している。
5 観天望気(天気ことわざ)
 昔から人々はいろいろな方法で天気の予想をしてきた。それが観天望気である。
@ 星が出ると明日は晴れ
 ・ 星が出るということは,空に雲がないということである。そのことから晴れであると考えることができる。星を見ていたのではなく雲の存在を見ていたことになる。
A ツバメが低く飛ぶと雨
 ・ ツバメは小さな昆虫などを餌にしている。空気中の水蒸気が増えると昆虫は高く飛ばなくなり,ツバメも昆虫を捕らえるために低く飛ぶことになるといわれている。
B 猫がひげを濡らすと晴れ
 ・ 空気が乾燥していると猫のひげが乾燥しやすくなり,ひげを濡らすということで,湿度と関係しているようである。
C 月に傘がかかると雨
 ・ 高い空に薄い雲があると,月のまわりに光の輪(傘)ができる。絹雲など高層の雲は天気の崩れる前兆である。
D 夕焼けは晴れ
 ・ 夕方,西の方向に雲があると,太陽光が遮られて夕焼けが起きない。つまり,夕焼けは西の方向に雲がないことを示している。]



 *3-p156
 カタル(〈オランダ〉catarrhe/〈ドイツ〉Katarrh):加答児とは? 粘膜細胞に炎症が起きて、多量の粘液を分泌する状態。風邪のときに鼻水が止まらないといった状態


知覚(ちかく、英: perception)とは、動物が外界からの刺激を感覚として自覚し、刺激の種類を意味づけすることである。 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚、平衡感覚など、それぞれの感覚情報をもとに、「熱い」「重い」「固い」などという自覚的な体験として再構成する処理である

・感覚とは単純に物理的世界の刺激の受容と言える。白い光を受容器が受け取って、白色を感じるまでの過程が感覚である。

・知覚とは、感覚器官を通して刺激を集めて、それに基づいて出来事や状態などについて理解すること。

・認知とは、例えばウサギを見たときに、「白い・ふわふわ」というのは感覚で、「ウサギ」というのは知覚の働きである。そしてこれに自らの感情を付与するのが認知である。認知は受け取った情報に自分自身の体験や記憶、言語や思考などにより意味づけする作業。

・相対湿度と絶対湿度。
一般的に単に湿度というときは「相対湿度」のことを指し、ある湿り空気の水蒸気分圧と、その湿り空気における飽和空気の水蒸気分圧の比を単位「%」で表します。 このほかの湿度の表し方に「絶対湿度」があります。 絶対湿度は、湿り空気に含まれる水蒸気の質量を指し、乾き空気1kgに対する量として、単位「kg/kg」で表します。
「相対湿度」は、飽和水蒸気の比率であり、「絶対湿度」は水蒸気の飽和度に関係なく、空気中に含まれる水蒸気の比率をいう。従って絶対湿度の度数は気温に影響されない。


・    太陽の傾きが暑さ寒さに影響し、月の巡りが潮の満ち引きや大潮小潮をもたらしますが、動植物はこれらの変化に合わせて成長しているので、暦はただ単に日付を追うものではなく、生きる指標でもあるのです。太陽の運行をもとにした「太陽暦」、月の満ち欠けをもとにした「太陰暦」、太陽と月の両方を取り入れた「太陰太陽暦」があります。現在、多くの国で使われている暦は、太陽の運行をもとにした太陽暦です

・色の飽和: 色の階調がなかったり、細部が潰れていること。色が飽和している状態のこと。
色の3属性の1つで,「彩度」とも呼ばれる。同じ色相の色でも,無色に近いものから色調の鮮かなものまで,さまざまな変化をもつが,この変化の度合いを飽和度という。無彩色軸から離れるに従って飽和度が高くなるが,その最大値は色調,明度により異なる。
・色調: 色彩の濃淡強弱の調子。色あい、色相。

・ 【癲癇】 てんかん、発作的に痙攣(けいれん)を起こす病気。意識を失って倒れ、手足をもがいて口から泡を吹く。

・要素: 物事を成り立たせるもと。必要で不可欠な条件。それ以上は簡単なものに分析できないもの。エレメント。