〜5 役回り。
ただし、誤解のないように。それは彼女自身とはほとんど関係のないことなのである。いったい、だれが彼女の役回りを演じたところで、たとえ70過ぎのバァサマがそこに座ったとしても、それはやはり、天使としか言いようがないのである。天使になってしまうのである。それ以外にあり得ないのである。そして何よりも、どうしても天使でなければならないのである。そこは、天使が宿る場所なのである。 これは、彼女の預かり知らぬ、彼女自身とはほとんど関係のない、彼女の職場でのポジション、立場の問題なのである。ポジションというのが、彼女の容姿や心情とは全く無関係に、彼女を天使にしているのである。天使以外にあり得ず、そして天使でしかないのである。そしてまた、どうしても天使でなければならないのである。 これは僕自身の、一人よがりな偏見や思い込み、気まぐれや心情といったものとは関係の無いことであって、彼女自身が担っている、職場でのポジションが彼女をして、そのように見せているのである。そしてまた、それが要請され、求められているのである。それ以外にないのである。それは本人の容姿や意思などとは関係のないことなのである。 戻る。 続く。 |