index < 日誌 < K夫人:目次。< 68、「みずいろ」
~2 別世界
なぜそうなるのか自分でもわからない。子供のころからずっとそうであって、いまもそうである。どこかさめていて、近よりがたくそっぽを向いていて、それでいて誘っているような、そうした自分というのを意識してしまうのである。どこか違う自分、まわりのみんなに溶けこめずにいる自分というのを意識してしまうのである。 だから、心の中はいつもみんなと違う方向を向いている。永遠に届くことはないであろう、何か別のものを見つめ続けているのである。だからまた、自分に成りきるということが出来ないのである。いつでもどこでも自分の現実と精神が、それぞれ別の世界を生きているのである。 みんなと一緒にいても気がつくと、みんなとは離れたところにいる自分を感じてしまうのである。なじめず、溶けこめない。そうした、自分に成りきれないでいる自分を感じてしまうのである。まるで自分が他人のように思えて来て、自分で自分を意識してしまうのである。そうした自分を感じてしまうのである。 戻る。 続く。 |