「恋する図書館」
〜1、夢の世界。
今月の××市の図書館のテーマは「恋する図書館」である。 図書館が、「恋してる」って?? だれのために、何のために、どうやって・・・、図書館に意思などないのである。 「恋する」というのは、はてしないもの、届かないもの、限りないもの、現実に無いものである。夢とか、願いとか、ほのかで限りなく、かすかな望(のぞ)みといったものである。実は、それを図書館は発信しているのである。現実にない夢とか希望といったものをである。 しかもそれは、現実が、もっとも必要とし求めてもいるものなのである。図書館が「恋してる」というのは、このことなのであって、すべての人に開かれた希望の世界なのである。それが図書館の夢であり、業務なのである。 だとすれば、それは、自分にとってみれば、あるいは少なくともボク自身にとっては夢の世界、ロマンスの世界であって、ロマンスの世界を生き、ロマンスの世界で夢を見ているのである。はてしなく、そして限りなく孤独な、自分だけの閉じた永遠の世界で夢を見ているのである。 自分だけの世界、自分だけの気まぐれと思い込みだけが支配する世界、永遠に孤独な自分だけの世界、誰にもわずらわされず、干渉されることもない、一人ぼっちの夢の世界である。絶望的な孤独の世界である。 |