「感じ方」
〜４、設定。
| 人間の肉体、臓器や骨、血液、その他のすべてに言えることであるが、例えば人間の目、一つをとって見ても、それが付いている位置と方向、数（両眼）、視野角、最適焦点距離などは、この世に生まれる前からすでに決定されている。人間の目はそのように出来ているのである。 そしてその目の機能や役割、目的といったものがすでに予定されていて、また、それに基づいた生き方や感じ方、ライフスタイル、そしてまた、他の生物との関係をも位置づけられ、設定もされているのである。 それ以外の生き方というのが、予定も、想定も、前提も、条件にも入っていないのである。要するに、そうやって生きて行くしかない、それ以外の生き方が出来ないように、セットされているのである。そのように出来ていて、そうせざるを得ず、そうやって生きてゆくしか無いのである。 まさにこれが、人間の現実のカタチ、自分ではどうにもならない、自分自身の現実のすがたなのである。人間はそのように生まれ出て来ているのである。 |