「さまようタマシイ」

〜7、自分のカタチ。


こうした、もっとも原始的な、自己というのが誕生してくる初めの世界を見ているのである。だからまた意識もされず自覚もできないのである。それがどうしても自分のなかで自覚することが出来ない世界なのである。

それは、もともと自覚されて生まれてきたものではないからである。自覚される前の世界なのである。だからまた、コトバとか思考でもって、それを確めようとするのはバカげているし、出来ない相談なのである。自分の身体と自分の肉体に直接それをたずねるしかないのである。

数千数万年に渡って積み重ねられ、くり返し継続されて来て、そしてそれがカタチとして固定し定着した肉体のカタチ、機能や生理のパターン、感覚の感じ方自体にそれをたずねるしかないのである。そしてまた、それこそが人間が生きているという確かな証明なのである。

もどる。             つづく。