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〜1 感覚






直感というのが、コトバとか、そのイメージとしてではなく、感覚の直感としてそのまま捉(とら)えれられている。そしてそこから、概念としてのイメージや思考にまで進むことがない。直感というのが、自分でも訳のわからない、「直感」の謎として、そのまま捉(とら)えれて表現される。古代エジプトのスフィンクスや半獣半人間像がそうである。

なんらかの事情で、直感というのをコトバで表現できずにいるにである。にもかかわらず、それに自分が苦しめられ、追い立てられ、さいなまれる。自分をとらえて離さず、自分がそれに支配されている。だから、それが何なのかというのを、なんらかのカタチで表現しなければならないのである。なのにそれが、コトバとかイメージで表現できずにいるのである。自分でもそれが何のかわからずに、ただ苦しみ続けているのである。だとすると、それはそのまま、謎(なぞ)のままで表現するしかないのである。

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* 以下画像は本文と関係ありません。
クレオパトラ:ダニエル・デュコマン・ドゥ・ロクレ作1852〜53年,マルセイユ美術館蔵