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〜1、目指すもの。
自分のことなのに、自分でもどうにもならず、選ぶ余地もなく、そうするしかなかったのである。そしてそこに、自分が求めるもの、予感されるもの、衝動として押し出され、わきおこってくるものがあったのである。そして、それが目指すもの、のぞむものといったものは、もともと、この衝動のなかにあったものなのである。 だから、目標とか方向というのが、どこかにあったのではなくて、むしろ、衝動のなかに、そうするしかない、というところに、すでに何かがあって、そして求められていたのである。そしてそれが、のぞむものとなって、そして目指す方向性や目標となっていったのである。それはもともと自分の中にあったものなのである。 なにかが心の中で沸き起こり、映し出されようとしていて、それが何かわからず、自分でもいたたまれず、動揺し、とまどい、悩み苦しんでいる。そしてその何かが、心のなかで何らかのカタチとして現れ出ようとしているのである。イメージとかコトバはその後である。 続く。 |
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