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〜2、舞台。



そうするしかなかった。それ以外に無かったのだ。
他にどうしょうもなかったのである。
精神は現実へ出て行かねばならず、
だが、精神を表わすものとしては、
現実にあるもの(物)を通して表す以外に
なかったのである。それがつまり、現実なのである。
自分にとっての外の世界なのである。
精神が意識する現実の世界なのである。

この現実の中から、
それを通して自己が表現され、
そして現れてくる。だから、現実の世界というのは、
精神が現れる出る舞台なのである。

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