「目の中の世界」


~6、暗示。


そしてそれは、その現れ方という捉(とら)え方としても分類できる。そして、そのそれぞれが夢の中で、そのように生成され、イメージされる。それは夢の現れ方である。

1、 印象とか、象徴として何かを暗示し、示唆し、予感させるものとして。この象徴し、暗示するものは、夢の中でたいてい、それが何であるか開示されて行く。それが夢の意味というもので、なにか意味があるからこそ夢を見るし、そしてそれが意味あるものとして記憶されるのである。

あるいは、その暗示する意味がわからないまま、むしろ、わからないからこそ、自分のなかの謎(なぞ)として、ずっと記憶に残ることもある。それは、自分自身の謎としての
意味なのである。

例えば夢の中で、はじめから姿と形が見えているのであるが、それが何なのか、だれなのか、自分にとって何の意味があるのか、最後までわからないのである。しかし、覚めてからもずっと記憶に残ってしまうのである。なにか自分にとって、大事なことを示唆しているように思えてならない場合である。


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