ヨーロッパのの起源（古代ギリシャ）：可能性　p4


「別の世界」

形成していった、ないし、形成してゆくしか無かった、
または、形成してゆくことが出来たのである。
しかしこの場合、どれもみな同じ意味である。
要は、そうするしか無かったということである。
そうしてのみ、生き残ることが出来た、
ということなのである。

そしてまた、それがために、
歴史上の「古代ギリシャ」となり得たのである。
古代ギリシャが、ギリシャとして記録に残るのは
そのためである。それはギリシャの生成を意味したのである。
だからまた、古代ギリシャとは、このことなのである。
これが歴史上のギリシャの始まりなのである。

それ以前とは区別される分岐点であり、
自分自身と世界との、新たな発見と再生の始まりであり、
それ以前の世界との断絶であり、異質な世界の始まりを
意味している。ギリシャというのが、それ以前の世界とは
何か別の世界になってしまっているのである。

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