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だからまた、こうした情緒の世界を離れたところに自分というのは存在せず、自分を見失い、自分が誰かわからなくなるのである。だからまた言い換えると、それが自分の出発点であり、根源でもあり、そして「信じるもの」の主体となっているのである。 主体というのは、本体でも本質でもない、肉体と精神が一致しているという意味で「主体」なのである。そして実はこれこそが自己の同一性であり、一体性であり、時間的な連続性なのである。 つまりこれが自己の同一性、自分が自分であることの根拠となっているのである。これが自分にとっての現実であり、現実とのかかわり方なのであり、そして外から見たときの自分自身の客観的な現実のすがたなのである。 |