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それは、異なるカタチをした同じものなのであって、一面的で同質の、同じ世界のものと思えてくるのである。同じカタチをした違うもの、あるいは、違うカタチをした異質のものとは思えて来ないのである。 それが異なるもの、違うものとして感じられ、思えてくるというのは、それらカタチの異なる様々なものが、それぞれ固有の異質なものを中に含んでいて、そしてまた、その個性といったものが多元的である、ということなのである。 一面的だと、量だけで比べられるが、多元的だと様々な要素がからんでいて、量的な違いだけで単純に比較できないのである。このような質的相違、内部に広がる無限の、異質で多様な質の世界、それがものの表面に現れた「色」の世界である。同じカタチであっても、異なる性質を「色」でもって映し出しているのである。 |