index < 日誌 < 2018 < 11-「おたけび(雄叫び」


 
2、露出。



熱と湿気による、このような生命の充満。生への欲求の爆発と破裂。その頂点が8月のマツリである。

それが、人間の雄叫(おたけ)びとして、太鼓の音で表現されている。雲のカタチもそうだ。湧きあがり、勢いに乗ってモクモクと広がって上昇し続ける。静かに、じっとしていられないのである。

服の色も、寒色系と暖色系のどちらもあるが、暖色系の、赤や黄色などは、むしろ、自己の外に対して、対抗的で攻勢的である。自分の中にじっと落ち着いていられないのである。服の生地も薄くなって、素肌が露出する。それは、カラダがそれを要求しているのである。空気とカラダとの、このような関係、それがつまり、対抗的なのである。

それは、生物的で生理的ではあるが、同時に、感情的で条件反射的でもあるし、また、思考と感覚が求める無意識の情緒ともなっている。


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