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しかしまた、わけがわからないといっても、なんらかの理由づけが必要なのである。わけがわからないままで無視し続けることは出来ないのである。 それを、自分自身の観念の世界の中で、記憶に残る何らかのカタチとして、残しておかなければならないのである。わけがわからないといっても、それは何か自分にとって非常に大事なことなのであって、それは、どうしても自分の中で記録しておかなければならないことなのである。 だからこそ、それをなんらかの、イメージで象徴した絵画や彫像として、あるいは何かの儀式やシキタリとして、記憶の中で残る何らかのカタチとして保存してゆくのである。そうするしかないのである。それが人間が求める方向性であり、あるいはまた、人間自身の中にある必然的な指向性なのである。 そうしてのみ、自らを保存し、伝え、そして世代を越えて生き続けることが出来るのである。それは放棄することのできない自己の同一性なのである。それは、自分が自分であることの証明なのであって、それを放棄することは、自分が自分で無くなることを意味するからである。 |