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白い犬。白いウサギ。白いヘビ。白い馬。白い鳥、・・・・・・。なぜかみんな不思議な存在のように思えてくる。あり得ないのである。白い生き物なんて、なんか変ではないかと。第一、生きて行けない。目立ちすぎて天敵に襲われる。だからまた、巻き沿いを恐れる仲間から忌み嫌われ、排除ないし殺される運命にある。 にもかかわらず、生きている。だから、不思議でならない。同じ仲間でありながら、仲間でないのである。中身は同じでも表面の形式が異なると、やはりヨソ者でしかないのである。それはヨソ者でなければならないのである。それが群れの「オキテ」なのである。 しかし、それにしても、いったいどうやって生き延びてきたのだろう?仲間からも忌み嫌われ、天敵からも真っ先に狙われるというのに。やはり、非現実的な存在、居てはならない存在、あるはずのない存在、これがシロ色だけのまぶしいくらいの、光の中の世界。すなわちアチラの世界なのだろうか。だからまた、このマブしさというのが妙に気になるし、引きつけられてしまうのである。 |