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まぶしいのは見えにくい。景色が白く飛んで、景色全体が真っ白に埋め尽くされる。何もみえない。そして、しばらくすると目のなかで、景色ではなくて目のなかで、なにかマダラ模様のようなものが見えてくる。もしかすると、マダラ模様が見えると思い込んでいるだけかも知れない。見えるはずのないものなのだから。 それは、「目」自体が作り出した映像であって、外の現実の景色とは無関係である。だからそれは、目を閉じていても見える。それは目が、自分自身の目の中を 見ているのである。 それは、自分の目の機能というものが、祖先の記憶によって、操られているのである。目の見え方、見方(みかた)、精度や範囲、可視波長の範囲といったものもそうである。それは、祖先の記憶が自分自身の、肉体のの機能のカタチとして保存され、残していったものなのである。そうした時間的・物理的現実なしには、人間は何もなし得ないのである。 |