index < 日誌 < d無意識<「ぼやける」p5/


 
1、「気配」。



「ぼやける」というのは、ものの輪郭線がぼんやりと消えていって、ものの形と色が広がって、なじんでいって、背景のなかに溶けて消えてゆく。そして形と色が無くなって、背景と同じ色となる。

それは主に目の水晶体(レンズ)の焦点距離の不一致が原因である。それでも、目が何かを見ようとすると、見ているもの以外は、やはり、なにもしなくてもかすんで見えにくくなる。見る必要のないものは、見えない方がよいのである、疲れるから。反対に、見たいもの、見なければならないもの、見ようとするものは、よりハッキリと見えてくる。

そしてあるいは、たとえ見えていなくても、その場の感じとか雰囲気で、それが見えていると思えてくることもある。直感とか第六感、または本能、あるいは「気配」などといったものがそうである。それは、神経過敏と思われるかも知れないが、だれだって、自分に興味のあること、欠けている部分にについては、神経過敏になるし、そうした感じ方が、また、個性ともなっている。


履歴へ            続く。

index < 日誌 < d無意識<「ぼやける」p5/