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自分がわからず、見つけられず、見ることもできない。自分がどこにいて、だれで、なんのために生きているのか、どういうわけでここにいるのか。はたしてこれが生きていると言えるのかどうか。またそうした自分に意味とか理由などといったものがあるのだろうか。自分の理由、それに、いったい自分に意味などあるのだろうか? などというのは、ほとんど無意味な問いである。抽象的で、観念的で、ほとんど現実とのつながりが無いからである。だから具体性もなく、ハッキリもせず、確かなことはいつまでたっても、わからないのである。だからまた、その解決方法といったものも、見いだし得ないのである。だから、出て行かなければならない。現実の世界へ。 もうろうとして、ぼんやりした深い霧の中から、外へ出て行かなければならない。見えない自分のカベを破って、カベを超えて、向こうの世界へ出て行かなければならない。そうする以外に自分を確かめる方法がないのである。 |
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