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15、理由がない。



理由がない。因果関係を持たない。それらの行為のうちに何ら論理的なつながりもなく理性もない。後から反省し、何かを教訓にしょうともしない。それを自分たちの将来への糧とすることもない。そもそも出来ない。論理的な思考のないところに、歴史の前後のつながりや、必然性を見つけることなど不可能である。

理性のないところに、出来事や行為の理由や目的を見いだすことなど出来ないのである。あるのは気まぐれと衝動的な恣意、その場限りの思いつきが永遠に繰り返されるだけである。すべての出来事は、もうろうとして、ぼんやりした霧の中へ消えてゆくだけである。

そこにはなんの進歩も、前進も後退もなく、後世への記録として残しておかなければならないことなど、何もない。自分たちが行ってきた、すべての出来事はどうでもよいことになってしまう。〜まさに、このような状態が、自己意識があいまいで、ぼんやりしていて、ぼやけたままの状態なのである。


戻る。             続く。

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