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トラブルに際しても直接争うようなことをせずに、相手を気づかい、それとなく仄(ほの)めかしたり、暗にさとらせようとする。日本は狭く、そうした逃げ場のない、そしてまた壊れやすい世界なのである。また、外の異文化に対しても、閉じた世界なのである。 そしてそれが、否応(いやおう)なく口利きや談合やコネがはびこることになる。そしてそうしたことが暗黙の了解事項、無言のキマリのようになっている。だからまた、言葉自体も高低長短の少ない、平坦な、あまり感情の入らない発音と言い回しになっている。 こうしたことがまた、歴史的地理的条件から制約されてきた思考や行動、文化や感覚の「型」のパターンとなって現れている。選択肢というのが制限され、方向づけられてゆくのである。そうしたことが民族の歴史と文化の前提にあって、その必然性ともなっていて、そしてまた、これが現実の条件となっているのである。 |