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古代と中世における家父長制、部族制、東アジア的専制。それらすべてに共通するのは、リスク、責任、意志といったものが、中心にいるたった一人の人間(王様)集中するということである。それ以外の人間は、人格というものを持たず、他人に対する責任はあっても、自分自身に対する責任というのを持たない。 このような社会の中で人間を支配しているのは、そして相手と自分を支配しているのは、「お前が上か、俺が上か」という、上下関係だけである。 それは、上に対しては絶対隷属、下に対しては絶対支配の関係となる。というのは、中心の一人(王様)以外はすべて、システムの間(あいだ)に入っているだけで、自分の考えというのを持たず、中心と辺部、あるいは、最上位と最下位の仲介をしているに過ぎないからである。 |