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遠くに見える山々や、近くに広がる田んぼや川辺、そして街並み。いつもそうだが、遠くに見える山々が気にかかる。なぜだか自分でもわからないが、気になるのである。 まるでマボロシのように、カスミのなかから現れては消えてゆくのである。こちらを見下して、まるで誘い、いざなうように。まるで別の世界、空想の中の世界のように。 自分の心の中にある、もう一つの異質な部分を見ているような気になってくる。自分の中にあるもう一つの別世界を見ているように。もしかするとボクは他の生き方や、感じ方といったものが、もっと他(ほか)にもあったのかも知れない。もっと限りなく永遠なものが。そうした、自分でもわからない未知のものが、自分の中に住んでいるように思えてくるのである。 |
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