index < 日誌 < al境界 < 「精神の領域」7p/ |
それは、自己の内的必然性、存在の理由とでもいったもので、けっして譲り渡すことの出来ない自己の同一性であり、あるいは、精神の自由といったものである。 もしもそれが破壊されると、自分が自分でなくなる。自分の意志とタマシイが無くなって、まるでカラッポの人型ロボットのようになってしまう。 だからそれは、自分が自分であることの証明なのである。「自己の同一性」とは、自己と他者を区別し、自分を自分として成り立たせ、生み出している、自己の内的原理・必然性といったもので、それが自己を他者と区別し、自己を保存し続け、維持し、動かしているのである。 だからそれは、自分の本質であり、自意識であり、自分が自分に対して持つ内的世界、自由な精神の世界を意味している。これが正真正明の自分の正体なのである。それは、自分自身の生命の根源なのである。 そしてそれは概念として、あるいは論理や合理性として、明確なすがたとカタチを持っており、そしてそれぞれが個性的な特徴を持っており、他のものとハッキリと識別される、明瞭な境界と領域を持つのである。 |
index < 日誌 < al境界 < 「精神の領域」7p/