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光に、実体などない。それは「もの」ではなくて、「もの」の見え方なのである。物体のように見えながら、物体の中から遊離して出てきた、実体のない人間の感覚としての架空の存在なのである。 だからその見え方というのは様々に変化する。光の質や状態、角度、さらには物体表面の、非常に微細な形状によっても大きく左右される。のみならず、光源の温度や強度によっても、同じものが非常に異なったものに見えてくる。 たとえるならば、それは何かのきっかけで精神が肉体から離れてさ迷っている状態である。なんにでも、どのようものにも見えてくるのである。 |
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