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春の空気の色のシロさというのが、なぜかより印象に残り、よりシロく、より明るく感じられ、また実際にそのように見えてもくる。たしかにその通りなのである。まだ寒いのは冬のなごりであって、世界全体がまだ寒いのに、空気と、太陽の陽ざしが明るく、そして白(しろ)く見えるのである。非常にとても薄い白さではあるが、たしかにそう感じるのである。 それは、春の太陽が徐々に、地上の真上方向に向かうからであって、私たちが知らないところで、地表面に届く光の量が格段に増加しているのである。暗い冬から、明るい春へと徐々に移行しているのである。それは、明るさの変化の方向なのである。 この「移行」ということ。それが人間の目には、暖かさや明るさ、そして気持ちの上でもより強くそう感じられるのである。暗いところにずっといたので、それが少しづつ気づかないくらいに明るくなってゆく。だから、明るさというのが、より強く人間には感じられるのである。 |
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