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「そうするしかない」というのは、自分に出来る選択肢を指している。どう考えても、自分の能力では、それ以外に選択の余地がないのである。世の中とか人生というは、たいていそうしたものである。どうにかなるものではないのである。 「そうなるしかない」というのは、そうやって選んだものを実行に移す場合、自分の中にもとからあった条件や状態から、その実行の余地というのが、あらかじめ限られているということである。 要するに、選択されたといっても、その選ぶ範囲といったものは非常に限られたものであって、自分自身の最適化の過程で、ほとんど、あらかじめ定められた、ほぼわかりきった道をたどるということである。 だれもがやっているのと、区別できないくらいに、似たような過程をたどって行って、ほぼ同じ結果に至るということである。悩み迷う本人にとってみれば、それは分かりにくいことでも、外の世界の第三者から見ると、そうなるしかない客観的な掟(オキテ)のように思えてくるのである。 そうならざるを得ないサダメのようにも思えてくる。しかしこれは当然なのかも知れない。私たち人間は、そうした制約され条件づけられた時代という現実を生きているのである。ここから離れたところに人間は存在し得ないのである。 |