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それは、社会を統治する側からすると、非常に管理しやすい人間、もっとも求められる人間のモデルなのであって、その意味では、極めて日本的と言える。自己意識と個人というのが、キレイにまわりの集団の中に溶け込んで消えているのである。そしてまた、人民は、そのようにシツケられ、プログラムされるのである。 これは言うなれば、自覚のない加害者なのである。だからまた、言い知れぬ罪の意識を、ずっとどこかにいだき続けるのである。そして、それが夢の中に現れる。どこかさみしげで、悲しそうな人影として。無意識の感情といったものは、夢の中では人間の姿でイメージされ、映し出されるのである。 感情とは別の、衝動とか本能、理性とか思考といったものは、人間の姿でイメージされるとは限らない。むしろもっと別の、動物とか、無機物で現れる。衝動とか本能は、感情以前の直接的で直感的な感覚が優先するし、理性とか思考は、感情という主観ではなくて、客観的なものである。だから、感情といった場合、人影とか、人間の顔の表情としてイメージされやすいのである。 |
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