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4、罪の意識。



学校も企業も警察も行政も、みなそうである。そのためのシステムである。それ以外のところに自分が生きて行く隙間(すきま)などないのである。みんながそうだから。だとすると、それ以上の力(ちから)で押しのけてゆくしかないのである。それも、なるだけ弱い者を見つけだし、あぶり出し、踏みつけることによってのみ、流れの中に入って行くことができるのである。

こうした、流れに乗れる人間とは、それなりに乗る実力があるからであって、少しは蓄えとコネとツテのある人間であって、正直に言うと、最も助けを必要としない人間なのであって、むしろ、助けてはならない人間なのである。

他人を、それも自分より弱い人間を踏みつけることを常態としている人間なのであって、そうやって生きている、そして、これからもずっとそうであり続ける人間のことである。だから、こうした人間をシステムの外に追い出して、何もかも奪わない限り、そうであり続ける人間のことなのである。これが大多数の人間であって、社会が拠って立つ現実の基盤なのである。そして、そうした生存競争のシステムのルールとマナーを定めたのが、文明ないし社会なのである。


戻る。             続く。

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