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| 生成と消滅、誕生と滅びをくり返した中南米の古代文明、インカ、アステカ等々。あるいは、絶えざる大朝の交替のくり返しとして現れるアジアの歴史。インド、中国、古代エジプトがそうであり続けた。常に、同じことの繰り返し、絶えざる大朝の盛衰のくり返しとして、ありつづけたのである。大朝が変わり、体裁と外面や、支配者が変わっても、中身のシステムは何も変わらず、永久に変わらないものが真実と思われたのである。 そして変わらないというのが真実であり、それが東アジアの場合の儒教の教えでもあったのである。個の人格を破壊した廃墟の上に建設される、集団主義の世界 である。人間のあいだの上下関係こそが正義と道徳であり、社会秩序の要（かなめ）とされたのである。これは容易に主人と奴隷の関係を生み出す。必然とも言える。そしてそれを、頭の中で永久の真理として固定したのが儒教思想である。 |
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